ボディが大型化されたMINI
イギリスの伝統的な車として人気のあったMINIがドイツの自動車メーカーBMWに買い取られてからだいぶ経ち、「脱・イギリス車」が浸透してきました。
MINIがBMW傘下の車となってはや12年が経ちましたが、この度3代目BMW・MINIが登場しました。
基本的な部分は2代目モデルのものを踏襲した形になっており、見て目的にはそれほど変わりはありませんが、細かいところや内部構造はかなり変更されています。
まずはエンジン、1.5リッター、1.6リッターを中心にラインナップすることは先代モデルと変わりませんが、今回は全てターボエンジンとなっており、小排気量ながらハイパワーな車となっています。
足回りも今回MINIで初の試みとなる電子制御式の可変ダンパーが採用されています。
嬉しいのは、イギリス車以来長らくMINIの代名詞となっていたセンターメーターが廃止され、運転席の目の前にメーター類が並ぶようになったことです。
センターメーターは自動車メーカーの視認性よりコスト削減を重視した結果生まれたものですので、ドライビングには支障が出るものです。
これが廃止になったという事は車としては良いことでしょう。
逆に残念なのがボディの大型化です。
MINIという名前の由来となった小さなボディではなくなり、日本の税制で言うには大型乗用車の3ナンバー車となったのです。
小さいボディにだからMINIなのに3ナンバーの大型車両となった今ではMINIではなくBIGとかLargeと呼んだ方がいいのかもしれません。
ただ、こうなっていくだろうというのはMINIがBMWに買い取られた時に容易に予想が付いていたことですので、「とうとうこの時が来たか」という感じです。